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ネタバレ注意!天音まひなさんの新作レビュー、あるいは覚書き

気がついたのは「イクっ」と一回も言っていないこと。デビュー作以来かも。AVでは珍しくて他の作品とも違えてるんだなとわかる。責めて責められて興奮させるみたいな強引さがない。だからリアルというか、話をじっくり追いながら二人の気持ちと行為がどうつながっていくのかわかる。

 


ドラマ物。最初から愛している「先生」の望む行為が自分の幸せという設定。定番の雨、駆け込んだホテル、まひなの告白、社会的立場や引け目からの拒絶、などが描かれたあと、愛故にひたすら優しいまひな、に自分を開いていく先生との行為(体位?)一つ一つの気持ちよさを確かめる場面が続く。

 


気持ちいい?/(耳元で)先生が好き/合ってる?これでいい?/(気持ちよさそうな顔をみて笑顔で)幸せ/授業中にどんなこと考えてるの、じゃあ全部しようよ/キスは優しく軽いバードキスから始める/両手を広げて受け入れる/誰にも言わないからね、だからいっぱい気持ちよくなろうよ/(独特の対位のあと)これがしたかったの?気持ちよかった/入れて、後悔したくないの

 


途中、まひなが、所謂スパイダー騎乗位のきつい体勢で痛い!と筋肉痛を訴える場面がある。大丈夫?と聞く先生に「先生が気持ちいいなら頑張る、あたしも気持ちいいから」直後に、ディープ・フレンチ・キス。感情がギュッっと絞られるようなシーン。サンプル動画に最後に加えられていたあの場面。

 

 

「セックスは相手の心を知ること。通じ合いのような」

 


優しいまひな。その優しさには「先生を愛してきた」という理由がある。天音まひなをずっと観てきていると、こんな風に相手を愛している(それも以前から密かに長く)ことがはっきりしている作品はあまりなかった。VRの1作目くらい。こういうのが、本当に、みたかった。愛しあう人はまた、とてもエロチックだ。

 


天音まひなの感受性と優しさは作品の中でひとかけらも失われず表現されていてそれは、先生のような空っぽの気持ちで、いろんな事をあきらめてしまった人を、とことん癒やすんじゃないだろうか。

 

最後の絡みが終わった後、まひなちゃんは「先生ありがとう」と言う。

それは先生が、立場をなくしても、この身を捨てても、まひなちゃんを愛したいと言葉にした事。そして実際に、愛したことに対する答えだった。

 

窓からの自然光を浴びる天音まひなは本当に美しい。

ありがとう天音まひなさん。